コラム

2016.04.27 お子さんの矯正相談について

4月から、当院の矯正相談で変更点がひとつ。

それは、お子さんの矯正相談の際に、パノラマX線写真を撮影させていただくことになりました。

パノラマX線写真とは、上下のあごの骨全体を写したレントゲン写真のこと↓↓

 9歳パノラマ

 あごの関節の形、お口の中に見えている歯のほかにも、骨の中に埋まっていてこれから生える予定の永久歯の位置や数、またむし歯があれば進行具合を把握できる、お口の中の情報がたくさん詰まったレントゲン写真です。

今まで、当院の矯正相談では、必要と判断する場合を除いて、レントゲン等の撮影は基本的には行っておりませんでした。
矯正相談はあくまで「相談」ですので、まだ治療に入る前の状態。
治療方針をお話しする場になってしまうことより、当院の矯正治療に対する考え方や取り組み、治療の流れ、お悩みに対して過去の症例をお見せし、「矯正ってどんなもの?どういうことするの?」という部分を詳しく知っていただき、十分ご納得をいただいてから検査を、という思いがあったからです。

 今回このような流れになったのは、当院で相談された10才の男の子がきっかけ。

口腔内写真

左上の前から2番目の歯が内側から生えてきて反対のかみ合わせになっているのを気にされて来院されました。反対のかみ合わせはありますが、歯や歯ぐきにに対するダメージもなく、緊急性はありません。
その他には見た目では異常がなく、この部分の改善のために必要な装置のお話などをしてお帰りいただきました。

その後すぐに、検査のご予約が入り、来院され、レントゲンを撮ってみたところ、

 パノラマ

 ん?左上の犬歯が・・・

部分拡大

左上の犬歯は、上の図のように、まっすぐ生えずに前歯の方向に向かって生えてきてしまっています。

このままでは、左上の前歯の根っこにぶつかってしまい、根っこが吸収されてしまうなどの危険性が。すぐにCTを撮って確認したところ、やはり犬歯が正しい方向へ生えるように誘導してあげるなど、早急な対応が必要なことがわかりました。

これらの情報は、最初の矯正相談の際に、お口の中を覗いただけではわからないこと。
患者さんは相談のあと、すぐに検査をご希望になったので、今回は事なきを得ましたが、もししばらく経ってしまっていたら、手遅れになってしまっていたかもしれません。

大人の場合と違い、小学校1年生から6年生くらいまでの間は、お口の中で歯の交換が行われる大事な時期。
今後生えてくる永久歯のチェックのため、小学校3年生くらいまでに、一度全体のパノラマを撮影し、状態を把握することは大切なことですが、最近のお子さんはむし歯も少なく、見た目に病的な状況がないのに、全体のレントゲンを撮ることは、普通に歯医者さんに定期検診に通っていてもあまり行われないことです。

パノラマX線写真で、分かることをこの他にもご紹介します。

 

この子は、右下の5番目乳歯の下に本来あるはずの第二小臼歯という永久歯がありません。

先欠

また、時にはこんな状態になってしまっていたこともありました。

 犬歯パノラマ

まっすぐになっていないといけないはずの両側の犬歯が90度回転して、隣の歯の根を吸収してしまっています。⇒治療経過&結果はコチラ

生え変わりの時期に一度は確認しておきたい、お口の中の生え変わりの状況。
パノラマエックス線写真撮影をお子さんの矯正相談の際に撮影させていただくことがルーティンとなりました。

よろしくお願いします。

 

 

2016.02.16 リテーナーができるまで

『矯正治療終了おめでとう!』と、装置が外した日、「リテーナー」という装置を付けてお帰りいただきます。

当院で使うリテーナーは、「Q.C.M.リテーナー」という、前歯の部分が透明な素材でできたリテーナー。

すべての患者さんのリテーナーは、技工所に依頼せず、ドクターの手作りなんですよ。

今回は、リテーナーが完成するまでをご紹介したいと思います。

1.外形線の記入

外形線の記入   

 歯型取りをして得られた模型に、線を書き込んでいきます。青がワイヤーが来るところ、赤が床(樹脂)の部分です。

2.ワイヤーの屈曲

ワイヤーベンディング1  ワイヤーベンディング2 

歯にかける部分などのワイヤーをプライヤーという器具で曲げていきます(浮かないようにビシッと合わせます)

 3.ワイヤーの焼き入れ

焼きなまし  ワイヤー研磨 

ワイヤーベンディングの際のひずみを取り除くために、一度焼いて冷却してから、磨きます。

 4.唇側のPET樹脂の部分の圧接

 唇側線  フレームワーク完成

前歯にくる透明な部分は、熱で変形する性質を持っています。ペットボトルなどにも使われる、PET樹脂でできています。ドライヤーの熱で樹脂を軟らかくし、前歯の部分にぴったり沿うようにします。ここまでで、フレームワーク(骨組み)の完成です。

 5.レジンの築盛

ふりかけ法1  ふりかけ法2 

ピンクの樹脂の部分は「レジン」と呼ばれ、粉と液が重合して固まります。液の上に粉をふりかける作業を繰り返し、レジン床の部分を作っていきます。

 6.圧力釜で加圧重合

重合1  釜 

レジンを十分に重合させるため、釜へ。家庭用の圧力鍋に良く似ています。(というか、家庭用を少し改造してるだけのようにも見えます)
加圧が終わったあとは、最低1日は水中に放置します。焦って外すと、変形の原因になるので、水中で寝かせる時間も大切なのです。

7.削合

削合

ピンクの樹脂の部分を削って形を整えていきます。
技工所に出すのではなく、自分たちで作るので、形や厚みは自由自在。お口の中での違和感が最小限になるように、強度を保った状態で、できるだけ薄く、小さくなるようにします。

8.研磨

やすりがけ  やすりがけ完了 

 だいたい形が出来上がってきたら、磨く作業に入ります。最初は目の細かいバーで。その後は、紙やすりを使って表面のでこぼこを取り除きながら、磨きます。

9.ルージュかけ

ルージュ  ルージュ完了 

研磨が終わっただけでは、マットな状態。ツヤがありません。そこで、ルージュをかけて、表面をツヤッツヤに磨きます。ルージュで磨き終わると、表面は光を反射してツヤツヤになっているのがわかります。

10.唇側線のロウ着

ロウ着

ピンクのレジン(樹脂)の部分と、 前歯の透明な樹脂な部分を合体させます。
奥歯にかける金具の部分を銀ロウでロウ着(はんだ付けみたいなものです)します。

11.ロウ着部分の研磨

ロウ着部研磨

酸化膜で黒ずんでいますので、綺麗に研磨します。

12.完成!

完成1  完成2  完成3 

 おまけ

 作業中の様子。得意な分野を分業しています。なんだかんだでものづくりって楽しいですよね!

 ドクター1  ドクター2

 

 

 

2015.11.30 新エリアご紹介① ~CT導入しました~

今回は、新エリアに導入したレントゲン(CT室)についてです。

さて、突然ですが、矯正歯科の治療に欠かせないものの一つ、『レントゲン写真』。
普段私たちの皮膚や歯ぐきに隠れて見えない骨の中。 レントゲンを撮影することで、詳らかにされ、歯の状態、歯の位置や傾き(角度)、上あごと下あごの骨格のバランスなど、さまざまな情報を得ることが出来ます。

パノラマ   セファロ

パノラマ や セファロといった写真です。
こちらの写真、よく見ると、

埋伏前歯
埋まっている歯がありますね。

こういった時、矯正治療では、埋伏歯の「牽引」といって、骨の中に埋まってしまっている歯の角度を変えつつ誘導し、引っ張りだしてくる治療が可能なのですが、 通常のレントゲンでは2次元(平面)にしか映らないのです。
正確な位置の把握、治療のため、今まで当院ではこのような場合は、松江市立病院などにCT撮影を依頼し、患者様に撮影へ行ってもらっていました。

埋伏CT

3次元なるとやはり見やすいですね。 CTと聞くと、筒型の装置に寝たまま入っていく、大ががりなヤツよね、という声も聞こえてきそうですが、それは医科のCTの話。
歯科用CTは、椅子に座ったまま、撮影時間も10数秒、そして、コンビーム方式という照射方法を取っており、何度も色んな角度から放射線を当てる医科のタイプとは異なり、照射も一度きり。被爆線量も医科用CTの1/8~1/50と低水準なのです。

今は、技術も進歩してきて歯科用CTも進化&低価格化し(と言っても高いですけど)、開業医での導入もかなり増えてきています。

こんな機械です。
レントゲン室
 「CTを撮る」と言われて、実際レントゲン室に入ってみたら、 「アラ、案外コンパクトなんですね!(フツウのレントゲンと変わらないみたい)」 と、先日、患者さんから言われました。

こちらはりゅーすけ先生を被験者に撮影の特訓をしている様子。

CTコンパクトですよね!

縦、横、斜め、自由な角度で輪切りでき、状態を確認できます。三次元構築ができるので、立体になり、患者さんに視覚的に理解していただきやすくなります。
りゅうすけCT

自分のCTを見たりゅーすけ先生、「オレのアゴ、骨のレベルでは割れてる、、」と、余計なことを言っておりましたが、このように、何でも見えるようになりました。 しかし、何でも見えるから、何でも撮りまくったら良い、という話ではありません。
実際の被爆量は、東京-ニューヨーク間を飛行機で往復した時(高所では宇宙線の量が増加する)に浴びる自然放射線の量より少し低いくらいなのですが、あくまでも放射線ですので、不必要な医用被爆は避けるべきと考え、すべての患者様にルーティンで撮影する訳ではなく、顎変形症(外科矯正)や、埋伏歯、口唇口蓋裂など、2D(平面)では、状態把握が困難な場合に撮影させていただくことになります。

何より、患者様に別でCT撮影に出向いてもらう御足労をかけずに済むようになったことが良かったナァと思っております。

2015.07.07 カラフル!ポップでおしゃれに!(カラーモジュールのお話)
矯正治療中の楽しみってなんでしょう?

『ガタガタだった歯がだんだん並んでいくこと?』
それもあるかもしれませんね。
私(中~高校生のときに矯正歯科治療経験済み)の楽しみはコチラ。
「カラーモジュール」です。
カラフル!ポップでおしゃれに!
これを毎月何色にするか、それが矯正治療中の楽しみでした。
夏は「ブルー系」のグラデーションでさわやかに。
クリスマスの時期は「グリーン×レッド」でクリスマスカラーに。
ハロウィーンは「オレンジ」でかぼちゃ色を演出。
施術してくれる衛生士のお姉さんと、「こんな色かわいいんじゃない?」ワイワイやっていました。
カラフル!ポップでおしゃれに!

大人の方は目立たないものを好まれて、舌側矯正や白いブラケットなどを選ばれ、なかなかカラフルなカラーリングを希望される方は少ないですが、小・中・高校の女子には「カラーモジュール」人気があります。
メタルの装置にポップなカラーリング、期間限定のおしゃれです。
せっかく治療するなら、楽しい方が絶対イイですよね。

【写真は当院の患者さん トリコロール♪】
カラフル!ポップでおしゃれに!

おまけ
ネットで、こんな記事を見つけました。
矯正器具から出来たPOPなブレスレットBraced Lets(ブレスレッツ)って知ってる?
重ねづけがオシャレですね。
この発想はなかったなぁ…



カラフル!ポップでおしゃれに!
2015.04.28 どこで矯正治療を受ければイイの!?

「矯正治療」ってドコで受ければ良いのでしょう!?

私たちは、患者様から初回の矯正相談の時に、
「歯並びや咬み合わせの悩みはずっとあったけれど、どこの病院で診てもらったらいいかわからなかった」
とか、
「口元がずっと気になっていたけど、前通っていた歯医者さんでは『全然大したことない、気にするほどではない』と言われて…。」
とお悩みを打ち明けられることがあります。

さて、日本には10万人を超える歯科医師がおり、約7万件近い歯医者があります。
その中で、歯並びの治療をしようと思ったときに、どこへ行けばいいのか…
『「矯正治療」って、そんな特殊なことでもないでしょ!?今やどこの歯科医院でも診療科目に矯正歯科があって、どこでもやってくれるよ。』
そんな声が聞こえてきそうです。

そうなんですよね、
矯正歯科は、特殊な技術が必要な専門性の高い治療でありながら、専門で研修の有無やその先生の経験に関わらず、日本では、歯科医師であれば歯科矯正の看板をかかげて矯正治療を行うことができるのです。

ところが、
矯正治療は一度始めると2~3年程度かかる継続的な治療。
と、いうことは、
一人の患者様を治すのにそれだけの年数がかかるのですから、ある程度の年数研修を積まなければさまざまな歯並びの状態の患者様を治療した経験を積めないということなのです。
でもドクターの経験なんて、どうやって知ればいいのでしょう…。

重要な医院選び、さあ、どこへ行けばいいのか。
最近、日刊ゲンダイでこんな記事が取り上げられました。
子供の「歯の矯正」 受診前に確認すべき6つのポイント                   
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/158332/1

記事を読むと、いくつかのポイントが紹介されています。
1)頭部X線規格写真(セファロ)検査をしている
2)精密検査を行い、それを分析診断した上で治療をしている
3)治療計画、治療費用について、治療前に詳細に説明をしている
4)治療中の転医やその際の治療費精算まで、治療前に説明をしている

これは、矯正歯科医の立場からすればどれも当たり前な話ですが、案外そうでもないところも多いようです。
そして、先日NHKのあさイチを見ていたら、
「大丈夫?こどもの歯の矯正トラブル!」
という特集をやっていました。
先ほど、日刊ゲンダイの記事の内容のような話が取り上げられています。
患者様へこういった情報を周知していくこともとても大切なことなんだな、と痛感しました。

いろいろ書いてみましたが、
最終的に医院を選ぶときのポイントは先生との「相性」、これが一番大切なことだと思います。
長期間にわたる治療、フィーリングが合わないと長く通い続けることができないですよね。
「矯正相談」でぜひお悩みをぶつけてみてください。

□当院の「歯科矯正治療の流れについて」http://www.hanarabi.co.jp/26.html
□当院の「矯正精密検査について」http://www.hanarabi.co.jp/63.html

カウンセリング(矯正相談)のご案内/counceling
歯並び・咬み合わせのお悩み、 気になっているところなど、 詳しくお聞かせください。
完全予約制 40分 1,080円

プライバシーに配慮した専用カウンセリングルーム配備。豊富な治療例やよく似た例を参考にしながら、治療の流れや料金等、しっかりとお時間をとってご説明します。

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※月・火・水・金13:30~15:00 土13:00~14:30はお昼休みをいただいております。
お昼休み中は電話対応ができませんので、診療時間中のお電話をお願いします。

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まずは歯並びのお悩みを何でもお気軽にご相談ください。
カウンセリング(矯正相談)は1,080円で行っております。

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